Forward Deployed Engineering
何を作るかを決めるところから、業務に乗るまで
FDE(Forward Deployed Engineer)は、お客様の現場に入って働くエンジニアです。決まった仕様を作るのではなく、現場の方の話を聞いて「何が解決すれば成功か」を決め、生成AIや業務システムを自分たちで作り、使われるところまで見届けます。要件が固まっていない新規事業や、精度を確かめないと仕様を決められないAIの開発に向いた進め方です。
こんな状態になっていませんか
- 生成AIのPoCはやったが、本番に進めるかどうかを決める材料がない
- 社内にAIの設計が分かる人がいなくて、開発会社に何を頼めばよいか決められない
- 今の開発会社は言われたものしか作らず、仕様も中身も見えなくなっている
- ドキュメントの無い既存システムがあり、誰も安心して手を入れられない
- 新規事業の要件がまだ固まっていないので、請負の見積もりが取れない
- 経営層に投資を判断してもらうための、スケジュールやリスクの資料が作れない
FDEの動き方
解く課題とKPIから決める
「何を作るか」の前に「何が解決すれば成功か」を決めます。導入の目的と測る数字を先に置き、そこから作るものと順番を逆算します。
お客様のチームの中で働く
定例やチャットに参加し、現場の方へのヒアリングと意思決定の場に入ります。判断に要る情報を整理して出すところまでが仕事です。
自分たちで作る
設計の助言で終わらせず、生成AI・RAG・AIエージェント・業務システムを当社のエンジニアが実装し、運用に乗せます。
次の判断材料まで出す
納品で区切らず、「続ける・広げる・止める」を決めるための数字と選択肢を出します。経営層向けの説明資料もご用意します。
開発はClaude Code・Cursor などのAIを使う前提で進めます。仕様や設計の判断をリポジトリに文書で残し、AIと次の担当者の両方が読める状態にします。
FDEが向いている案件
新規事業・新サービスの立ち上げ
- ・要件がまだ固まっていない
- ・PoC → MVP → 本開発と段階を踏みたい
- ・「○月までにMVP」のように到達点を決められる
生成AI・AIエージェントの開発
- ・RAG・AIエージェント・OCR・画像解析など
- ・精度を確かめないと仕様を決められない
- ・検証 → 改善 → 実装を繰り返す必要がある
既存の開発会社へのセカンドオピニオン
- ・開発が遅い・提案が出てこない
- ・仕様がブラックボックスになっている
- ・置き換えではなく、まず役割分担を整理したい
ドキュメントの無い既存システムの改修
- ・仕様書が無く、作った人もいない
- ・AIでコード全体を読み、仕様書を起こしてから直す
- ・改修とあわせて、次の担当者が読める状態にしたい
※ 要件が固まっていて、決まった人数の増員だけが必要な場合は、通常のシステム開発としてお受けする方が費用を抑えられます。
取り組み例
お客様の名前は伏せ、業種だけを記載しています。
新規事業の審査に出す、AIの試作
- 相談のとき
- 社内の新規事業の審査を通すために、説明資料ではなく実際に触れるAIの試作が必要だった。
- やったこと
- 担当の方が書いた構想をもとに体験の流れをすり合わせ、ログインつきの検証環境を作って運用。試用の感想を受けて、次の改修の範囲を一緒に決めた。
- いまの状態
- 契約から約2週間で納入。社内での試用と改修を繰り返す段階に進んでいる。
学校向けサービスへのAI対話機能の組み込み
- 相談のとき
- ノーコードのAIツールで試作したAI対話を、本番で運用できる形にしたい。生徒の個人情報をAIにどう渡すかも決まっていなかった。
- やったこと
- 業務のヒアリングを文書にし、AIの処理をコードに移してクラウドで動く構成にした。個人情報を伏せてからAIに渡す仕組みの要件を決め、ほかの開発会社との分担も整理した。
- いまの状態
- 開発中。
AIチャットボットと外部連携の要件定義
- 相談のとき
- 新しいプラットフォームの発注要件はあったが、AIチャットボットの部分は何をどこまでやるかが固まっていなかった。
- やったこと
- 元請けの会社の協力会社として、AIチャットボットと外部連携の要件定義を担当。先方の課題管理と週次の定例に入って進めた。
- いまの状態
- 要件定義を確定し、設計に進んでいる。
施設を探しやすくするポータルの開発
- 相談のとき
- 施設の空き状況が探しにくい地域で、ポータルを立ち上げたい。途中で予算の前提が変わった。
- やったこと
- 予算に合わせて、最小の構成と後から足せるオプションに組み直した。公的なオープンデータから初期の施設データを作り、地図からの検索と施設側の登録の仕組みを実装した。
- いまの状態
- 公開の準備中。
契約形態の使い分け
案件の不確かさに合わせて、準委任の2つの型と請負を使い分けます。途中で切り替えることもできます。
| 準委任(履行割合型) | 準委任(成果完成型) | 請負 | |
|---|---|---|---|
| 報酬の根拠 | 稼働した時間・工数 | 合意した成果の引き渡し | 完成した成果物の納品 |
| 仕事の完成の義務 | なし | なし(成果の定め方による) | あり |
| 契約不適合責任 | なし | なし | あり |
| 向いている案件 | 要件が動く継続開発、既存チームへの参加、運用・保守 | PoC・MVP・AIの精度検証など、段階ごとにゴールを置ける開発 | 要件と成果物が固まった開発 |
※ 準委任の2つの型は、2020年4月施行の改正民法(第648条第3項・第648条の2)で整理されたものです。成果完成型でも「何を成果とするか」は個別の契約で定めます。
進め方
課題整理(2週間ほど)
現場の方へのヒアリングと既存の資料・システムの確認から、解く課題・KPI・最初に検証することを決めます。ここで止めても、整理した内容はお渡しします。
検証(PoC)
一番不確かなところから小さく作って確かめます。AIの場合は、業務で使うデータで精度を測る仕組みを先に用意します。
本開発・運用
検証の結果で範囲を決め直し、本番の開発に進みます。リリース後も、使われ方を見ながら直します。
次の判断
数字をもとに、広げるか・次の業務に進むか・止めるかを一緒に決めます。社内に引き継ぐ場合は、引き継げる形で資料を残します。
費用の考え方
最初の課題整理は30万円〜(2週間ほど)です。その後は、週に何日分入るかで月額をお見積もりします。PoCのように区切りのある段階は、成果に対してお支払いいただく形にもできます。
研修とあわせて
社内でAI駆動開発を進められる人を育てたい場合は、別サービスの「AI駆動開発 / FDE研修」を組み合わせられます。開発と研修は別のご契約です。
料金の目安
表示価格は税抜きの目安です。範囲・外部連携・リリース後の運用体制で変わります。正式なお見積もりは無料です。
関連する実績
このサービスに近いプロジェクトです。課題・担当範囲・技術構成を記載したものから順に並べています。
FDE型の開発支援
FDEとSES(エンジニアの常駐・派遣)は何が違いますか。
SESは決まった作業を工数で引き受ける形です。FDEは「何を作るか」を決めるところから入り、作ったものが業務で使われているかまで見ます。契約は準委任が多いため形は似ていますが、受け持つ範囲が違います。なお準委任では御社から当社のエンジニアへ直接の作業指示はできないため、指示は当社の責任者を通す形にします。
要件が決まっていなくても頼めますか。
はい。最初の2週間ほどで、解く課題・KPI・最初に検証することを一緒に決めます。要件が固まっていない段階のご相談が、FDEにいちばん向いています。
契約形態はどう決めますか。
要件が動く継続開発は準委任(履行割合型)、PoCやMVPのように段階ごとにゴールを置けるものは準委任(成果完成型)、要件と成果物が固まったものは請負を基本にしています。途中で切り替えることもできます。どれが合うかは、課題整理のあとでご提案します。
今の開発会社がいても頼めますか。
はい。既存の開発会社の置き換えを前提にはしていません。まず役割分担を整理し、当社は設計・検証・判断材料づくりなど足りない部分を受け持つ形からでも始められます。
常駐してもらえますか。
オンラインでの参加を基本に、ヒアリングや定例など対面が要る場面では訪問します。常駐が必要な場合は、期間と頻度をうかがったうえで個別にご相談させてください。
費用はどのくらいかかりますか。
最初の課題整理は30万円〜(2週間ほど)です。その後は、週に何日分入るかで月額をお見積もりします。PoCなど区切りのある段階は、成果に対してお支払いいただく形(成果完成型)にもできます。


