セキュリティDX

ゼロトラストセキュリティ入門:「社内なら安全」という幻想の終わり

株式会社プリファード
ゼロトラストセキュリティ入門:「社内なら安全」という幻想の終わり

「社内ネットワーク=安全」という前提が崩れた

これまでの企業のセキュリティ対策は、お城の防衛に似ていた。ファイアウォールやVPNという「高い城壁」を築き、その内側(社内ネットワーク)は安全、外側(インターネット)は危険と区別する。しかし、リモートワークが当たり前になり、業務でSaaS(クラウドサービス)を多用する今、守るべきデータは城壁の外に散らばっている。もはや「社内だから安全」という前提は通用しない。

ゼロトラスト=「何も信頼しない」

そこで登場したのが「ゼロトラスト」という考え方だ。名前の通り、「ネットワークの内側だろうが外側だろうが、すべてのアクセスを信頼せず、毎回必ず検証する」というアプローチだ。社内の会議室からのアクセスであっても、カフェのWi-Fiからのアクセスであっても、同じように厳しくチェックする。

ゼロトラストを構成する3つの柱

1. アイデンティティ(誰がアクセスしているか)

IDとパスワードだけの認証は、もはや鍵をかけていないに等しい。多要素認証(MFA)を導入し、「本当にその本人がアクセスしているか」を確実に検証する。さらに、Azure ADやOktaなどのID管理基盤(IdP)を使って、すべてのアカウントを一元管理することが出発点になる。

2. デバイス(どんな端末からアクセスしているか)

正しいユーザーであっても、マルウェアに感染した個人のスマホからアクセスされれば意味がない。会社が許可し、セキュリティ対策ソフト(EDRなど)が正しく動いている端末からのみアクセスを許可する仕組みが必要だ。MDM(モバイルデバイス管理)ツールを使って、端末の状態を常に監視する。

3. 最小権限の原則(必要なものだけを見せる)

「一度ログインすれば、社内のすべてのシステムにアクセスできる」という状態は危険すぎる。営業担当者には顧客管理システムだけ、経理担当者には会計システムだけ、というように、業務に必要な最小限の権限だけを付与する。万が一アカウントが乗っ取られても、被害を局所化するための防波堤だ。

ツールを入れる前に、現状の棚卸しを

「ゼロトラスト対応のツールを導入すれば解決する」と考えるのは早計だ。ゼロトラストは製品名ではなく、考え方(アーキテクチャ)だからだ。まずは「自社の重要なデータはどこにあるのか」「誰が、どの端末で、どうやってアクセスしているのか」という現状を正確に把握すること。地味だが、この棚卸しなしにゼロトラストへの移行は始まらない。

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